加齢臭の対策〜生活習慣の見直しや気になるサプリメント〜について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

加齢臭の対策として生活の中でできることを６つご紹介します。また体臭全般の対策としておすすめできる抗酸化成分をご紹介します。抗酸化成分は、アンチエイジングや疲労回復等にも役立つので、興味のある成分を１つ取り入れてみるのも良いと思います。例えばアントシアニンは有名な抗酸化成分の１つですが、目の疲労にも良いとされているので、目の疲れと体臭の両方が気になる人にオススメといえます。

加齢臭には、普段の生活習慣と食生活が大きく影響しているとされています。逆を言えば、その二つを意識することで、加齢臭の臭いは改善することができるのです。

加齢臭を予防する生活習慣のポイントは？

1、 禁煙をする
煙草を吸うと体内で活性酸素を多く生み出してしまうことが分かっています。活性酸素は中性脂肪などの酸化を促進し、加齢臭の原因物質であるノネナールを生成します。また、禁煙は加齢臭だけでなく、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを減らすことにもつながります。百害あって一利なしの喫煙習慣は今すぐやめるべきです。
2、ストレスを溜め込まないようにする
ストレスを長時間感じることでも活性酸素は増えてしまいます。ストレスによる加齢臭を発生させないためにも、体を動かしたり趣味の時間を持つなど、自分なりのストレス解消方法を見つけましょう。運動はストレス解消におすすめですが、強く筋肉を酷使する激しい運動やトレーニングは逆に活性酸素を増やしてしまう可能性があります。ストレスによる活性酸素を減らすためには、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が効果的です。
3、ファストフードや欧米型の食生活をやめる
肉や動物性脂肪などを中心とした欧米型の食生活では、体に脂肪が蓄積しやすくかつ酸化しやすい状態になります。そのため加齢臭が発生しやすくなります。 加齢臭を予防する食生活で取り入れたいのは、昔ながらの和食です。魚や豆などを中心とする和食は動物性の脂肪が少なく、さらに抗酸化作用のある物質が多く含まれているため、加齢臭を予防する上では理想的な食事なのです。
4、体を清潔に保つ
基本的なことですが、体表面の皮脂を取り除き体を清潔にしておくことも、加齢臭予防の対策として重要です。洗いすぎが良くないことは広く知られるようになっていますが、首回り、脇、足の付け根、足の裏や足の指などはしっかり丁寧に洗いましょう。これらのパーツは汚れが見逃されやすい部分です。
5、アルコールは適量に
アルコールを摂取すると肝臓で分解されアセトアルデヒドという物質になりますが、その際に加齢臭の原因となる活性酸素が発生します。また、アセトアルデヒドはお酒を飲んだ人特有の異臭であるアルコール臭の原因にもなります。そのためアルコール臭と加齢臭の臭いとが重なって、強烈な臭いを放つこととなるのです。またお酒の発汗作用によりもともとの体臭も強くなる傾向があります。 とはいえ、仕事の後の一杯などは格別ですし、禁酒は難しいという人も多いでしょう。そのような人は、普段の食事から抗酸化作用のある物を摂取するなどして、抗酸化力を高めておくことが大切です。お酒の中でも赤ワインなどは抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含んでいます。
6、抗酸化作用のあるサプリメントを利用
ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用の高い栄養成分として知られています。加齢臭を予防する基本は、それらのビタミンを含む和食を中心とした野菜たっぷりの食生活を送ることです。ただ、忙しくて食事がついついおろそかになってしまうような人は、サプリメントで抗酸化力を高めるのがおすすめです。

抗酸化作用が高い成分

・アントシアニン
…ブルーベリーや赤ワインなどに含まれる紫色の色素成分で、ポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用の他、体脂肪燃焼を促進する作用や血液の流れを良くする作用などがあるとされています。
・カテキン
…お茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンは、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用が強く、体脂肪を減らす効果も期待されています。
・カカオマスポリフェノール
…チョコレートやココアなどの原料となるカカオ豆に含まれているポリフェノール成分です。抗酸化作用に優れ、悪玉コレステロールの酸化も抑制する作用があります。
・アスタキサンチン
…サケやイクラに含まれる強力な抗酸化力を持つ赤色の天然色素です。抗酸化力に大変優れ、ビタミンEの約1000倍にもなるといわれています。
・コエンザイムQ10
…それ自身も強い抗酸化作用を持つ成分ですが、抗酸化ビタミンであるビタミンEの働きを助ける性質も持っています。食事から十分に補うことが難しいため、サプリメントでの摂取が効率的です。
・白金ナノコロイド
…強力な抗酸化作用が期待できるとして注目を集めている成分です。体内に7種類あるといわれる活性酸素の全てに働きかけるのが、コエンザイムQ10やビタミンC、ポリフェノールなどとの違いです。食品添加物として厚生労働省の認可を受けており、サプリメントなどで摂取することができます。