貧血の原因とは?について解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【貧血の原因とは?】

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貧血には主に4種類ほどの種類があり、その種類ごとに原因と治療方法が異なるので、ここでは主な種類と対処法をご紹介します。立ちくらみがすることで貧血と判断し、鉄のサプリメントを摂取する人も少なくありませんが、くらっとする症状こそ貧血ではなく低血圧や自律神経の問題であることも多く、鉄の補給が不要な場合もあるのです。女性の場合は毎月の経血の量をチェックする、筋腫などの有無を把握することも大切です。


貧血の原因を知るためには、貧血の種類を知る必要があります。貧血の種類には「鉄欠乏性貧血」「出血性貧血」「溶血性貧血」「再生不良性貧血」などが挙げられ、それぞれの種類によって原因は異なります。

・鉄欠乏性貧血の原因は“食生活による鉄不足”
貧血の約70%は鉄の不足によって生じる「鉄欠乏性貧血」です。鉄欠乏性の貧血は、血液のなかの赤血球に含まれる赤い色素(ヘモグロビン)が不足している状態をいいます。
赤血球とは血液中に含まれる血球成分の一つで、赤色をしています。赤血球の赤色はヘモグロビンという赤い色素によるもので、ヘモグロビンは肺で受け取った酸素と結合し、体の隅々の細胞に酸素を運び供給する役割を担っています。
無理なダイエットや食生活の乱れなどで栄養が偏ると、赤血球をつくるのに必要な「鉄分」「たんぱく質」「ビタミンB12」「葉酸」が不足して、赤血球をつくることができません。赤血球が不足すると全身に十分な酸素が行き渡らなくなるため、めまいや立ちくらみなどといった貧血の症状が起こりやすくなってしまいます。
妊娠期も胎児が赤血球をつくるのにたくさんの鉄を消費するので、鉄不足が生じやすくなります。妊娠初期は特につわりで食欲がなくなり、さらに貧血が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
鉄欠乏性貧血は貧血の中でも最も割合が多い貧血ですが、一方食事療法などで治りやすい貧血でもあります。

・出血性貧血の原因は“病気や月経による出血”
食事による鉄不足の他にも、病気や怪我、慢性的な出血、また月経による出血に伴い鉄が排出されることで不足する場合があります。慢性的な出血とは胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸がんなどの消化管の疾患などにより継続的に少しずつ出血している状態をいいます。貧血症状をきっかけにがんなどの重大な疾病が発見されるケースもあるのです。
女性の場合月経量が多い方も、慢性的に貧血状態を起こしやすくなります。また子宮筋腫を持っている場合、筋腫が子宮を圧迫して月経量を増やしていることがあるため、貧血状態になりやすいです。筋腫の治療をすることで貧血が解消されることもあるので、経血の量をチェックすることも大切です。

・その他の貧血の原因
他に「溶血性貧血」は先天性または後天性の何らかの理由で赤血球が体内で破壊されてしまうことが原因で起こります。貧血の種類の中でも割合はそう多くありませんが、激しい運動をするスポーツ選手などにもみられることが多い貧血です。
「再生不良性貧血」は骨髄にある造血幹細胞で、血液に必要な赤血球をはじめ、白血球、血小板、血液に必要な全ての細胞が減少してしまう病気です。再生不良貧血は難病のひとつに指定されている貧血です。原因不明のことが多く、確実な治療法も今のところわかっていません。

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