EDの治療法と治療薬、治療費について知りたいについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

EDは原因がさまざまであるため、治療法もさまざまです。治療効果が感じられないのであれば治療方法を随時見直して、諦めないで取り組めば多くの場合治ります。ただしED治療は自由診療であるため診察費や薬代は自己負担となります。医療機関によって診察代は無料で薬代のみというところから、すべて高めに設定しているところもあります。薬が高いと感じる人もいるかもしれませんが、インターネット経由で怪しい薬には手を出すのが一番危険です。

EDは原因にかかわらず、治療が可能なケースが大多数です。相談しにくい症状ではありますが、原因さえわかればそれに応じた治療方法が見つかるため、早めに医師に相談したほうがよいでしょう。EDそのものがストレスで、そのストレスが余計EDを悪化させることもあります。治る症状と理解し治療に取り組みましょう。

内服薬による治療が主流

現在EDの治療は内服薬が主流です。医療機関によって異なりますが、一般的には問診票などにより心臓などに異常がないと判断されれば、内服のED治療薬によるED治療が開始されます。ED治療薬は血流の改善を促すことで効果を期待する薬です。バイアグラやレビトラが有名で、即効性があることも知られます。その分インターネットなどでも手に入ったりしますが、ネット経由であやしい薬を買うのはやめましょう。また即効性のある内服液といっても、心因性のED（緊張や不安、ストレスやプレッシャー、疲労感など）にはあまり効果を期待できません。
また心臓の病気などで硝酸剤（ニトログリセリン）を使用していたり、排尿障害や血圧のお薬などを使用したりしている場合はED治療薬を使用することができないので、その場合は陰茎への注射や補助器具による治療も可能です。

器質性EDの場合は先にその要因を治療

EDの原因に高血圧症、糖尿病、喫煙や高コレステロール値などの生活習慣病が関係している場合、治療法の第一歩は、生活習慣病の関連因子を取り除くことです。生活習慣病の予防といえば食生活を見直すことに加え、適度な運動を実践することが必須です。
EDの多くの原因となる糖尿病の改善が期待される栄養素に、ビタミンC、 ビタミンE、 ビタミンB1、 ビタミンB2などがあります。糖尿病になると血液中のビタミンB1とビタミンCの濃度が低くなりがちです。また、脂肪の代謝バランスが崩れがちになるため、ビタミンB1、B2、C、Eを積極的に摂ることが大切です。
ちなみに、ビタミンCは活性酸素の除去で働いたビタミンEの作用を復活させ、ビタミンEの効果を持続させる効果があるとされるので、ビタミンEとビタミンCは一緒に摂るとより効果的です。

心因性EDの場合はカウンセリングなどでじっくり治療

心因性EDである場合、カウンセリングも有効な治療方法のひとつです。深層心理に問題のあることもあり、その場合には精神科医または心理学者によるカウンセリングを行う場合があります。ただし、最近の調査では、心理的要因によって生じる心因性EDにおいてもED内服薬が有効であるという海外データも発表されています。そのため心因性EDであっても、カウンセリングと内服薬を併用することが望ましい場合もあります。治りにくいと言われている心因性EDでしたが、治療方法も進化していますのでとにかく相談してみることです。

気になる治療費の問題。EDの治療費はどれくらいかかるの？

注意しておきたいのは、ED治療にかかる費用は、保険適応の対象とはなっていないことです。また、医療機関や治療内容によってもかかる費用に差が出てきます。おおよその目安として初診時の診察、一般検査、そして内服薬を処方してもらった場合にどの程度の費用となるのか、あらかじめ医療機関に問い合わせておくと安心かもしれません。そして繰り返しになりますが、インターネットで入手できるような薬には手を出さないことです。ネット経由で購入できる６割のED治療薬が偽造品という情報もあるほどです。健康被害などで余計な悩みやストレスを抱えないことが大切です。